満蒙と日本及び日本人/大連市そは同胞の経営する都市として最上に位するもの近代都市の典型と称するに足る内容と外観とを具備してゐる

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	満蒙と日本及び日本人/大連市そは同胞の経営する都市として最上に位するもの近代都市の典型と称するに足る内容と外観とを具備してゐる年度不明裏表紙に昭和7年4月満州旅行記念と手書きの書き込みがありますので昭和7年ころの発行と思われます。17p+表紙部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。毎週三回門司を出帆する大阪商船の乘り心地よき定期船は、約四十五時間にして大連に着く。大連港、そは滿洲の関門であり横浜神戸の兩港を併せたより更に大きな規模と設備とを有つてゐる。大連市、そは同胞の經營する都市として最上に位するもの近代都市の典型と稱するに足る?容と外觀とを具備してゐる。それだのに - 「大連には電燈や電話がありますか、滿洲でゅ米の飯が食へますか」―これが在滿者に對する母國の人々からの質問である「君等は日本語がうまいね」――これが毎年滿洲から母國見學に行く小學兒童 \| 在滿同胞の子弟に與へられる賞讃?である。今日の日本國民は、滿洲に就て「赤い夕陽」と「馬賊」とたぶそれだけを知つてゐるそして漠然と「遠 S所」「寒い所」「恐ろしい所」だと想像してゐる。全く呆れたものだ。静かに思へ日本は國運を賭して、露國と何故に戰はねばならなかったか。無數の生靈を以て、何故に滿洲の保全に努めねばならなかったか。爾來二十年、滿洲が日本の存立に至大の關係あること些か變る所はない。而かも見よ、國民は今、滿洲を忘れ、日露戰爭をさへ忘れようとしてゐる。ところが不思議なことにはその反面に於て日本に於ける生活難、就職難の聲は日に日に高くなつて行くのみならず、今や各方面に「行き詰り」の聲さへ頻々として傳へられる有様である。上下を奉げての悩み「日本國民よ何處へ行く」此の問題の扉を開く鍵は果して何人の手に握られてゐるであらうか。われらは疑ひゃなく、その鍵を握るは、日露戰爭を銘記し滿洲を注視する者以外の誰でもないと斷言する。かくて「滿洲」は一?千金の夢や、人外境の幻想の時代を去り日本及日本人生存の意義と不可分なる絶對絶命の問題として投げかけられて居るのである。お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙傷、小汚れ、しみ。裏表紙に書き込み。ページ黄ばみ、しみ。古いものですので全体的に経年感はあります。ご理解の上、ご入札ください。もちろん読む分には問題ありません。446613

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